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Up Down方式経営分析(決算書二項目増減分析)は会社の「栄枯盛衰分析」「成長分析」です。
「経営指標の良化や黒字」は「経営の衰退」としばしば共存します・
決算書二項目増減分析という新しい「成長分析」のために
「経営とは何か」「利益とは何か」「成長とは何か」に新しい定義を提言いたします。
㊟Up Down方式経営分析法による「決算評価書」は「会社の成長・景気」が
ひと目で分かる「コロンブスの卵的」かつ「目からウロコ的」分析法となっています。
ー 前提となる新定義 ー
A経営とは、「売上と利益」「利益とコスト」「コストと売上」のように、時として増減相反し、時として相乗的に増加する強い因果関係にある『決算書の二つの項目を「同時に成長させること」
』です。
㊟経営に対する定義は多々ありますが、定義は多数あってしかるべきと考えます。以下同じです。
B利益とは、『増えた財産』です。
㊟利益は計算によって算出された目には見えないものとも言われますが、リンゴを買って少し高く売った場合の増えたお金(財産)が利益です。
したがって、利益は出ただけで、純資産を増やすことになります。「利益の増加」と「純資産の増加」は違うことにご留意ください。
C成長とは、『「売上と利益、利益とコスト、コストと売上」が同時に増加すること』です。
㊟この定義こそ新経営分析の新しい視点であり、初めて文字に表された新定義でもあります。
D「成長動線」とは『両者が増加した場合の図』「停滞動線」とは『増減に分かれた場合の図』「衰退動線」とは『両者が減少した場合の図』
を言います。
㊟動線という表現は問題を視覚に訴えるためのものです。
E経営改善とは『経営の「停滞動線・衰退動線」から経営の「成長動線」へ転換すること』を言います。
㊟経営改善の「根幹」を定義づけたものです。
F決算評価書とは『経営の三つの動線に点数を付加し点数で評価した報告書』を言います。
解説的論文
一)”率や量”を無視して経営を評価出来るのか?
TKC経営指標(BAST)を見ると、単純な事実に突き当たります。二期連続黒字企業もしくはTKC基準の優良企業は、前年比較において、損益計算書、貸借対照表の主要項目(Item)のほぼすべて(100%)が増加しているのです。
それらの企業は、売上もコストも利益も、資産も負債も純資産も、すべてが増加(成長)しているのです。「経営指標(率)分析」での優良企業は、決算書二項目増減分析の「Up Down方式成長分析」でも満点となります。どちらで分析しても「優良企業と成長企業は同じ」と言えるのです。
二)「利益増」と「純資産増」の違い?
二期比較損益計算書で「利益の増減」を見ることが出来ます。今年一年間の利益と・前年一年間の利益を比較して「増益」「減益」が分かります。
ところで貸借対照表の「純資産の増加」は一年間の「利益」そのものなのです(増資や配当などを考慮しない場合)。つまり「利益の計上(利益)」=「純資産の増加」なのです。黒字を出せば純資産は増加するわけです。利益が減っても利益が出ていれば純資産は増加・成長するのです。
Up Down方式経営分析では、「利益の増加+他の項目の増加」を成長としています。財産的には黒字だけで成長と言っても良いでしょう。また、広く世間では「利益」が増えた時「成長」というのです。
三)”率”分析の本来目的
アメリカ発祥の経営分析は、資金を貸すに値する企業か投資するに値する企業か、そのための「他社との質や能力の比較評価」が中心となっています。
百社百様、業種も形態も規模も違う会社の比較分析にはどうしても「率」による分析が必要だったのかもしれません。その流れを汲み、現在の経営分析は、ほとんどが「率」分析「経営指標」分析なのです。それは、おのずと企業の能力分析となります。
四)計算式の視点から、円運動・循環運動の視点へ
決算書に内蔵されている計算式「売上-コスト=利益」は、出発点が「売上」で終着点が「利益」のように見えます。そこから売上を増やしコストを減らせば利益が出る、その繰り返しで企業は安泰だという立場に陥りやすいのです。
ところが、経営や経済は「コスト→売上→利益→コスト→売上→・・・・」という円・循環で考えられます。いずれもが出発点、いずれもが目標・終着点となります。円運動は時計回りでも、反時計回りでも成立します。そこで、経営とは隣接する二項目の同時増加が成長の要件と考えるようになります。
よく論ぜられる「利益中心主義」「コスト常時削減主義」や「小さい会社論」や「無借金主義」は、経営の本論ではなく、やむをえない緊急バランス策ということに気づかされます。
五)経営はなぜ栄枯盛衰するのか
「社長が悪い的な議論」は経済原理からくる本質論とは違います。
資本主義経済は「自由な需要と供給運動」を通して、「適切な需要と供給」を実現します。計画経済ではないからです。
理由①
言い方を変えれば企業の浮き沈み(栄枯盛衰)を通じて適切な「経済状況」を完成させるのです。
理由②
次に、社会の進歩をめぐって、企業間の生き残りをかけた発展競争が繰り広げられます。そのため頻繁に企業の浮き沈み(栄枯盛衰)が繰り返されます。経営にあたっては、頻繁に自己の位置や栄枯盛衰の現状を知る必要があります。
六)栄枯盛衰の「成長動線」と「点数表現」の発見
二項目の増減を成長動線・停滞動線・衰退動線として図式で表現することとしました。
この動線の図式はここに紹介してあります。
この図式こそ「Up Down方式経営分析」の新しい視点です。難しいことは何もありません。
過去は「ただの過去」ではなく現在や未来に繋がる「動向」として理解するためです。
さらには経営の通信簿としての動線の点数化を通じて「成長の点数化」に成功したのです。
七)財務諸表の本質的定義(さらなる新定義)
決算報告書と決算評価書の本質的違いについて述べておかなくてはなりません。
決算報告書→「利益の”計算機”」
利益は日々の取引では表面には出てきません。決算書のみが複式簿記による記帳を元に「利益」を我々に知らしめてくれます。したがって決算書の本質は「利益の計算機」と言っても間違いではありません。決算書の使命は、「利益の計算」と「その報告」なのです。
決算評価書→「経営の”通信簿”」
決算評価書は新しい役割を果たします。企業の直近の景気や業績、そして動向を動線と点数で評価しますので、まさに「通信簿」に値するものです。
さらに結果の「外部要因」「社内要因」「経理要因」を検討し、「未来予測」と「改善の要点」を記載することになります。
経営計画書→「経営の”成長企画書”」
経営改善は『「停滞動線や衰退動線」から「成長動線」への転換』です。したがって経営計画書は「成長への挑戦の書」と位置付けられるでしょう。
八)利益は表面には出てこない
「利益の性質」を知れば「経営の本質」が分かります。
例えば建設業における「見積書」に利益と言う項目はありません。また商品売買の現場には売値と消費税しかありません。しかし「儲け」という概念は売手の頭の中に願望とともに存在します。売値の「自由性」「秘密性」「不可実性」が資本主義経済や経営の本質でもあります。
つまり「利益(儲け)」は「売上」に隠れて存在します。表舞台には登場しないのです。
「利益」が秘密にされていることにより、取引はスムーズに行われ、資本主義経済は発展してきたと言ってもよいでしょう。
したがって、利益を唯一教えてくれる「決算書」は経営分析の根本的資料となるのです。利益は決算書無しには誰もが知り得ないのです。
利益は「増えた資産」とも言え、「資産成長の原因」でもあるわけです。
九)Up Down方式経営分析で経営の最重要課題を知る
「直前の動向、増減」というものが明日を占うものとなり、「経営者と経理と営業と製造現場など」の四者にとっての共通の言語となります。
特に経営の統括者である経営者の経営コントロールの必需品になるべきものです。
新・経営分析は、経営の異常を瞬時に示唆してくれる「体温計」のようなものでもあります。
新・経営分析は直ちに改善対策の在りかを示し、改善を求めてきます。根本的・大局的課題が認識され、取り組むべき、あるいは改善すべき行動に我々を導くことになります。
十)経営計画の真の目的とは
「利益の増加」は経営戦略そのものです。「利益の発生」(黒字化)つまり「利益が出た」以上の資本主義経済の発展、資本主義的企業間競争ための目標です。どれほど困難であろうと「利益の増加」をさけては通れません。
「利益が出た」と「利益が増えた」の間には、天と地ほどの差があります。
したがって「経営計画の真の目的」は、「利益の増加」の可能性を追求することです。さらに社会の発展のために、コストの増加(新しい行動)も併せて追及しなくてはなりません。二重三重の困難と言えましょう。
これこそ、Up Down方式経営分析が、経営に求めるもので、新・経営分析は、黒字化以上の「困難」にあえて挑戦しようとする覚悟を「経営の評価の起点」にするものであります。
東北税理士協同組合 ブックセンターにて購入可能
新資格
会社分析から経済を読む
"アップダウン方式経営分析士"
"アップダウン方式経営分析会員"
”決算書”発
景気ウオッチャー(Watcher)
栄枯盛衰
(Ups and downs)分析
通常の決算書だけを見ていても、ただ数字が並んでいるだけでは、会社が成長しているかどうかがわかりにくいものです。
この決算評価書は7つの項目を見ていきますので、部分的ではなく複合的に全体を見ることができます。
点数化されているので、シンプルでありながら、ひと目で成長か後退かがわかります。
数字の奥に隠された経営の本質を一瞬にして知ることができるため、シンプルかつスピーディな経営分析が可能です。
決算書の見方は、営業利益が出ているか否かだけで判断し、営業利益が出ていない会社はうまくいっていない、という見方になってしまう場合があります。
それは一側面から見て正しい場合もありますが、決算書から何かを得ようというときには、必ずしもその限りではないのです。
UpDown決算評価書やコスト増減評価書などを頭に入れておくことで、今期はコストの中でここが問題だったと1つでも気づくことは今後に必ず役立ちます。
例えば、資産の中でキャッシュが少ないと発見する可能性もありますし、粗利益が今年は悪かったなどと漠然とした弱点や問題点が3つ、4つとわかることもあるかもしれません。
そうなれば、その後の経営に変化と進化が生まれます。
経営コンサルタントなどは通常、さまざまな数字を多用し、現在の弱点をついていく場合も多いです。
しかし、そうすることで「木を見て森を見ず」のように、いつの間にか全体的な視点が失われてしまうことがあります。
UpDow方式決算評価書を使うことで、決算書の捉え方がより視野の広い見方になるため、必然的に企業の情報収集や分析をしていることにつながります。
上場企業の決算書などは公開されていて透明度も高いため、インターネットや会社四季報などを用い、話題の会社の決算書を2期分入れてみることで、景気の動向や経済の動向を知ることや分析を行うことができます。
また、5年分の分析をすることで、さらに幅広く会社の歴史や社会の経済についても感知することができ、よりレベルの高いコンサルを行うことが可能になります。
決算書の読み解き方が身についてきた会計事務所の方にもおすすめです。
中小企業の決算というのはときに、あまり変化がないように見えるときもありますが、変化がないときは「マイナス」です。
経済というのは常に成長しているものですから、横並びというのは今の資本主義社会においては減少という判断をします。
そのような見方ができてくるとより立体的に決算書を読むことができるようになり、仕事の楽しさも増すに違いありません。
経営の勉強をされている方や簿記の勉強をされている方も、このUpDown方式を使うことで、決算書の見方のポイントがわかってきます。
経理マン1年目ですと、まだこのUpDown方式決算評価書を作るのは苦労するかもしれませんが、コツコツと決算評価書を作り上げることで力がついてきます。
経営者さんから「労働分配率はどうなの?」と聞かれても、部分的な答えだけではなく全体的な見方でも答えられるようになるのです。
そうすると、会計の勉強もさらに楽しくなってくるでしょう。会計学習の虎の巻にもおすすめの1冊です。
冒頭でもお伝えしましたが、私は福島で40年近く会計事務所を営み、福島県内で財務管理など経営にまつわる講師を数多くしてきました。
私が書いたUpDown方式経営分析は、今やインターネットでどこに住んでいる方でも手に取ることができます。
会計や決算書に興味がある全国、北海道から九州・沖縄まで、全世界あるいは国を越えた方がこの本や決算評価書を読んで、経営についての考えが深まった、決算書の見方が変化した、といったご感想、またときには全くの反論も大歓迎です。
ご意見や反響などいただけたら、さらなる励みとなります。3つの評価書を体験していただければこの上ない喜びです。